blognews 物件を売りませんか?仲介手数料は無料!という類の手紙が届いた方へ。

宅建士25年目で不動産コンサルタント・リアルター代表の坂口貴長隆です。
今回は、空き家や土地などを相続した時に、多くの不動産業者から届く「物件を買いたい人がいますので、売りませんか?」的な手紙。
あなたが売主、つまり相続した不動産を自分で活用する予定もないから売却しようと考えた時に注意するべき点が1つあります。
それは「仲介手数料無料」のキャッチコピーでアプローチしてくる手紙です。
私たち不動産業者は慈善事業じゃないので売上がなければ事業を継続できません。そんな中、仲介手数料無料をキャッチにしている業者がどうやって生計を立てるのか?という点を理解しておく必要があります。
高価買取(仲介手数料無料)の甘い言葉に潜むリスクとカラクリ
「仲介手数料(約3%)が浮くならお得だ」と安易に飛びつくと、手数料以上の金額(数百万円単位)を損する可能性があります。
1. 「手数料無料(買取)」のカラクリ
不動産会社があなたから直接物件を買い取る場合、法的には「仲介」ではないため、確かに手数料は発生しません。しかし、業者はボランティアではありません。
・利益の源泉は「転売益」
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業者は、あなたから買い取った物件にリフォーム等を施し、利益を乗せて再び市場で売却します。そのため、仕入れ値(あなたの売却価格)は、市場価格の「5割〜7割」程度に設定されるのが一般的です。
・実質的なコスト
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「手数料数十万円」を節約するために、「売却価格数百万円」を妥協している構図になりがちです。
2. ここに注意! 3つの落とし穴
特に注意すべきは、仲介会社を経由して「買取」を勧められるパターンや、急かされるパターンです。
①「売れませんね」からの買取誘導
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仲介会社に売却を依頼したのに、「なかなか売れませんね。買取業者ならすぐ買いますよ」と誘導されるケース。
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リスク: 仲介会社が努力を怠っていたり、買取業者からバックマージン(紹介料)を貰うために、安値で売らせようとしている可能性があります(利益相反)。
②「瑕疵(かし)担保免責」を過剰に強調する
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「買取なら、雨漏りや設備の故障があっても責任を問いません(免責)」というメリットを強調し、相場よりも不当に安い価格を正当化されることがあります。
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リスク: 実際にはそこまで大きな修繕が必要ない場合でも、リスク回避分として大幅に価格を下げられている可能性があります。
③相場を知らないまま契約させる
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他社と比較させず、「今決めてくれればこの価格で」と即決を迫る手法。
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リスク: 複数の業者に査定を出せば、もっと高く買ってくれる業者がいるかもしれません。
3. それでも「買取」を使った方が良いケース
全てが悪手というわけではありません。「価格」よりも「スピード・手間」を優先する場合は有効な手段です。
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とにかく現金化を急ぐ場合: 最短数日〜1週間で現金化できます。
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近所に知られずに売りたい場合: 広告を出さずに売却できます。
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室内がボロボロ・ゴミ屋敷の場合: 片付けやリフォームの手間なく、現状のまま手放せます。
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内覧対応が面倒な場合: 購入希望者の内覧に立ち会う必要がありません。
4. まとめ:損しないための防衛策
「手数料無料」という言葉の裏にある「安値売却」のリスクを理解した上で、以下の対策を行ってください。
①「仲介での査定額」と「買取価格」の両方を出してもらう
いくら安くなるのか(その差額は手数料以上か)を数字で把握する。
②1社だけで決めず、複数社に査定を依頼する
買取業者によって得意なエリアや物件種別が異なり、価格に数百万円の差が出ることがあります。
③「なぜ買取を勧めるのか」根拠を聞く
担当者が販売活動を面倒がっているだけではないか、見極める必要があります。
地元密着で売却に特化したリアルターができるご提案
もし現在、業者から提示されている「買取査定額」や「物件の条件(エリアや築年数)」がお手元にあれば、それが「一般的に見て妥当なラインか、あるいは買い叩かれている懸念があるか」を簡易的に分析することも可能です。
セカンドオピニオンとしてお気軽にお電話でご相談ください。
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