blognews 松原市内の農地を相続した方へ。土地活用と売却、どちらが最善の選択か?

宅建士25年目で不動産コンサルタントの坂口 貴長隆です。
松原市内にある畑や田んぼなどの農地を相続された方から「自分は農家じゃないし、これから専業や兼業農家をするつもりもないので、土地活用や売却など相談に乗ってもらえませんか?」というご相談がポツポツといただきますので、今回は同じ悩みを抱えている人のお役に立てればと思い、記事にしました。
土地の活用か売却か、その選択は農地の所在する区域によって大きく異なります。
今回は、中立な不動産コンサルタントとして、市街化区域と市街化調整区域、それぞれのパターンで最善の選択肢を下記に提示してみます。
1. 農地が市街化区域内にある場合
松原市内の市街化区域にある農地は、比較的活用や売却の選択肢が広いです。市街化区域は、既に市街地を形成している区域、または今後10年以内に計画的に市街化を図るべき区域とされている為です。
土地活用の可能性
【農地転用による活用】
市街化区域内の農地は、市町村の農業委員会に届出を提出すれば、原則として農地以外の目的で利用できます。この手続きを「農地転用」といいます。
・アパート・マンション経営: 住宅地としての需要があれば、収益性の高い活用法です。
・戸建て住宅の開発: 宅地として造成し、売却することでまとまった利益を得られます。
・駐車場経営: 比較的初期投資を抑えられ、管理の手間も少ないため、手軽に始められます。
・商業施設・医療施設: 地域のニーズによっては、これらの施設を誘致することで安定した賃料収入が期待できます。
売却の可能性
・市場価値が高い: 市街化区域は住宅や商業施設を建てられるため、需要が高く、市場価値も高い傾向にあります。
・スムーズな取引: 農地転用の手続きが届出制のため、比較的スムーズに買主を見つけやすく、売却が成立しやすいでしょう。
・相続税の納税資金: 売却によって得た資金は、相続税の納税に充てることができます。
・不動産譲渡税の特例:売却先が社会福祉法人など一定の要件を満たす場合には、譲渡所得から最大5000万円を控除できるなどメリットもあります。
【アドバイス】
市街化区域内の農地は、将来的な開発計画や地域の需要を考慮し、不動産コンサルタントなど建築工事の請負を目的としていない中立な専門家と相談しながら最適な活用法を見つけることが重要です。
すぐに現金化したい場合は売却も有効な選択肢ですが、田んぼなど水はけの悪い粘土質の場合は、土壌改良を理由に値下げ交渉されることもありますが、それもケースバイケースです。
2. 農地が市街化調整区域内にある場合
市街化調整区域とは、市街化を抑制すべき区域です。原則として、農地転用や建物の建築は厳しく制限されています。このため、市街化区域とはまったく異なるアプローチが必要です。
土地活用の可能性
・農業継続: 最も基本的な選択肢です。農地として耕作を続けるか、農地を貸し付けることで小規模な収入を得る方法です。
・特定目的の活用: 農業関連施設(農産物直売所、農業体験施設など)や、許可を得て太陽光発電施設を設置できる場合があります。しかし、これらの活用は自治体の許可が必要で、条件が厳格です。
・調整地域内でも国道沿いなど一定の要件を満たす場合には、コンビニなどの沿道サービス系で活用することが可能です。(開発許可の提案基準に適合する場合のみ)
売却の可能性
・市場価値が低い: 建物が建てられないため、需要が限定的で市場価値も市街地にくらべて10分の1程度と低い傾向にあります。
・売却相手が限定的: 主な買主は農業従事者や、特定の条件を満たす場合にのみ限定されます。
・取引の難易度が高い: 農地転用が原則不可能なため、一般の不動産事業者や個人投資家が購入するケースは稀です。
・非農地証明の取得:耕作放棄地や一定の要件を満たす場合は、非農地証明を取得することにより、登記簿の地目を田や畑などの農地から雑種地などに変更することができれば、農家以外の第三者にも売却することが可能となりますが、非農地証明の取得はかなり困難です。
アドバイス
市街化調整区域の農地は、まず自治体の建築・開発許可に関する条例を確認することが最重要です。
許可が下りない場合は、農業として利用するか、農業従事者への売却を検討することになります。
安易に売却を急ぐと、相場よりかなり低い価格でしか売れない可能性があるため、慎重な判断が求められます。
まとめ
松原市内の農地を相続された場合、まずは農地が「市街化区域」と「市街化調整区域」のどちらに属しているかを正確に把握することがスタート地点です。
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市街化区域の場合: 🏡 活用も売却も選択肢が豊富です。収益性を重視するなら活用、現金化を急ぐなら売却が良いでしょう。
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市街化調整区域の場合: 🌾 活用や売却は原則困難です。農業利用や、限定的な活用を検討し、売却は時間をかけて慎重に進める必要があります。
いずれの場合も、農地という特殊な資産の専門知識を持つ不動産コンサルタントや司法書士に相談し、皆様の状況に合わせた最適なプランを立てることを強くお勧めします。大切な資産を将来にわたって有効に活用するため、専門家と共に一歩を踏み出しましょう。
私達リアルターでは、松原市内の農地の活用や売却のお手伝いもさせて頂いていますので、お気軽にご相談ください。
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